地蔵院1

地蔵院 (じぞういん)

 

756年、民衆の苦しみとともに生きた僧と慕われた行基(ぎょうき)が建立したと言われています。

 

その後、1192年に佐々木四郎高綱という武将が再建したとありますが、このときの大工の棟梁を完成まで助けた影の存在があったことが、地元の言い伝えにはあるそうです。

 

実はこの「影の存在」、人間ではなく、なんと鉋くず…。

 

大工の棟梁や大工の作業が思うように進まず疲労困憊していたのをみかねて、毎夜小さな大工が現れて手伝っていたのだと言われています。

 

なぜなら、朝になって現場に来ると、なぜか片づけていた鉋くずが散らかっていたのだそうです。

 

鉋くずまでもが、この地蔵院を待ち望んでいたのですね。

 

この地蔵院には「関の地蔵さん」として親しまれている地蔵菩薩「木造地蔵菩薩半跏像」が安置されています。

 

鎌倉時代の特色がよく表れ、高さは3.7mもある巨像は、国の重要文化財としても指定されています。

 

これほどの像がいつでも身近にあるということ自体、珍しいことではないでしょうか。それほど地元に愛されているのだと言えるでしょう。

 

そのほかにも敷地内には「ぽっくり極楽地蔵尊」「わらべ6地蔵」「弘法大師」など、多くのお地蔵さんに出会うことが出来ます。

 

【英語】Jizo-In Temple

It is said that this temple was founded in the year 756 by Gyoki, a highly esteemed priest who shared the sufferings of commoners. It was later rebuilt in 1192 by a samurai commander named Sasaki Shiro Takatsuna. According to local legend, the master carpenter received assistance right until the completion of the temple. Believe it or not, this “assistance” did not come from man but from a mysterious being. 

 

It is said that a little mysterious carpenter would come out at night and help when it saw the master carpenter exhausted, facing difficulty advancing in his work. This became clear when wood shavings were found scattered in the morning even though they were cleared away the day before. It is said that all things, even the wood shavings, anticipated the completion of this temple.

  

【中国語】地藏院

公元756年,据说是由与民众共甘苦的僧人和被大众所爱慕的行基所建。之后,在公元1192年,又由一位名叫佐佐木四郎高纲的武将重建。当地有个传说,重建时,曾经有帮助木匠完成建造栋梁的影子人。实际上,这影子人并不是人,而是刨花……。

   

据说 木匠无法按预想的那样进行建造栋梁和完成工期,困倦疲劳困扰着他们。于是,每天晚上,都会出现小小人木匠来帮忙建造。为什么这么说呢,因为第二天早上,木匠们来到工地时,头天收拾干净的刨花又散乱了。连刨花都期待着地藏院早日建成。

   

这地藏院供的是具有亲近感的「关的地藏」地藏菩萨「木造地藏菩萨半跏像」。它充分显示出镰仓时代的特色,这座高3.7米的巨大半跏像,被国家指定为重要文化遗产。 像这样的半跏像一直就在我们的身边,不是一件很珍贵的事吗?

   

在同一院里,还能看到「木屐极乐地藏尊」、「小孩儿六地藏」、「弘法大师」等许多地藏。

 

地蔵院2

地蔵院3